さて、どこのバーに行っても「Salty Dog」が通じません。Saltの発音にコンプレックスがあるので自分が原因かと思っていたらどうやらこの国には存在していないか非常にマイナーなようなのです。一軒目と二軒目は田舎のバーで、レシピを伝えて作ってもらった。
二度注文して、この小さな町には存在しないのだろうと推測した。いずれも濃すぎたが、レシピは単純なので大きながっかりはない。一軒目のグラスの縁に岩塩がポツポツとつけられていたのは愛嬌だ。うまい塩だし。
三軒目は誰もが知っている大都会ですが、やはり通じません。これでこの国には「Salty Dog」は存在しないのだろうと確信できた。同じように、レシピを伝えて「面白いね、それ」と縁に塩が付されて出されたグラスに注がれたのは、Red Bullだった。確かに興味深いとは思うのだが、全然面白くなかった。しかし、これはこれで結構いけた。レシピの説明にうんうんと頷きながら、Red Bullを注ぐとは一体どういうことなんだろう。これは自分の英語力がどうのこうのという問題ではないと思える。
札幌大通り公園で、ゴルフのパターのシャドウイングをしているオヤジを見ながらそんなことをなぜか思い出した。それだけでも珍しいのだが、パットの後にガッツポーズが続いた。ここまででも珍しいのだが、ガッツポーズの後に不満げにクビを傾げた。ゴルフはやらないのでよく分からないのだが、一体、どんなパッティングが繰り広げられていたのか気になって仕方がない。

