2009/08/31

アンダーハンドキャスティング:これからフライフィッシングを始めようとしている人や、スランプを迎えている人へ

フライフィッシングをいきなりはじめるにはハードルが高い、と思う。
動きもよく分からないし、用語も独特。金もかかるし、何をどうそろえればいいのか分かりづらい。キャスティングは難しい。必要最低限の道具を揃えたままあまり釣りに行かなくなる人も多い。なんでかっつーと、釣れないからだ。釣れすぎても飽きてしまうのだが、釣れすぎが原因で飽きて釣りを辞めてしまう人はそんなに多くないと思う。特に大物を狙っているわけでもないのに、三度の釣行で一匹も釣れないとなるとやる気が消失するのは健全だろうと思う。

でも、ちょっと信じてもらいたい。トラディショナルなフライフィッシングより簡単で、とてもよく釣れるフライフィッシングがある。

日曜日に、TIEMCOの近藤氏のキャスティング教室を豊平川にて。アンダーハンドキャスティングをつい最近始めて夢中になっているところだ。これもまた、わけの分からないキャスティングの名前でこれから始めようと思っている人や再開しようと思っている人に嫌気が指すと思うんだけど、そういう人は何も考えずに、とにかくフライフィッシング=アンダーハンドと思い込んでもらいたい。スペイを始めようと思っている人もちょっと待って欲しい。

この六年間、キャスティングの技術力を上げるために練習だの講習だの出てきたんだけど、もう全然納得できなくてテイリング(ラインが交差する。トラブルの元)頻発だし、それを気にすると精度も飛距離も落ちるし、後ろのブッシュはいつも気になるし、対面の草木には絡まっちゃうし、でこうやって考えると何もいいことなどなかった六年間に思える。でも、続けられたのは、やはりたまに釣れるからだ。これで全然まったく釣れていなかったら完全にアホだ。

アンダーハンドについてはオーバーヘッドとどう違うかなんて考える必要はない。魚はオーバーヘッドかアンダーハンドか、スペイなのかどうかを考えて食ってくるわけではないので。

講習の後は、普段私がよく行く尻別川のポイントに近藤氏とAショップTさんを案内。なぜ、アンダーハンドが今までのフライフィッシングより圧倒的に釣れるのか、ということを実技を交えながらわかりやすい理論で説明を受けた。これから始める人にそれを説明しても分からないだろうし、トラディショナルなフライをやっている人はたぶん近藤氏の講習を受ければすぐに分かるだろうと思う。釣れるんだ。釣れないわけがないんだ。近藤氏は、それまで私がスルーしていたポイントからどんどん魚を引き出す。釣り人のステレオタイプなアプローチが特に大型魚に与えるインパクトの説明には首を縦以外に振れず。

特に長くフライをやっている人には、今まで投資したコスト(金も時間も)を考えると受け入れがたいキャスティングとツールなのではないかと思うんだけれども、実際の釣りではオーバーヘッドも完全に捨てるわけではないので是非一度頭をまっさらにしてアンダーハンドに興味を持ってもらいたい。

道具なのだが、残念ながらトラディショナルなフライのロッドやラインではアンダーハンドは行えない。これからフライを始めるにあたり、道具を買おうと思っている人や新しいものを買おうと思っている人はアンダーハンド用のものを購入すべし。シングル(片手)であればオーバーヘッドでもそのまますぐスタートできるし、むしろ今までより遙かにやりやすくなると思う。

実は私自身もそうだったんだけど、シューティングヘッド(先っぽが太く重くなっていて飛びやすい)のラインだけ買えばいいやとか、バット(竿の太い方)から曲がる竿があればいいやとかではなくて、LOOP(ループ)の商品を買おう。リールはなんでもいい。LOOP商品のデザイナーのヨラン・アンダーソンは教則DVDの中で「釣り道具は釣りやすいことが一番」と強調する。当たり前のことなんだけど、あまりにも細分化された釣り方に特化したものか汎用的なものかに分かれる中で実は釣りをしやすい道具が少なかったりする。

熟練のキャスティングだからこそ出る魚ではなくて、優れたキャスティング理論によって出る魚なのだ。フライを始めるかどうか迷っている人、スペイを始めようと思っている人、スランプの人、9月13日はビッグファイトに集まろう。考え方変わるぞ。

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